人生とは?

今日はちょっと重たい内容です。
というのも昔からの知り合いである人がガンで亡くなったのです。
年は僕の両親と同じくらいで、とても小柄な女性でした。
前々より膵臓ガンを患い入院中であるとは聞いていました。
しかし最近になって状態が悪化しそのまま今日亡くなったそうです。
膵臓ガンは見つかったら既に末期という症例も多いそうです。
末期の場合、化学療法か延命のどちらかを選ばねばなりません。


化学療法の中心は放射線治療抗癌剤です。
放射線は局部治療に、抗癌剤は全身への治療が目的ですが、
とてつもない苦しみを味わうことになるのは抗癌剤だそうです。
もともと抗癌剤に正常細胞と異常細胞の区別はありません。
ただ活動の活発なガン細胞がより多く死ぬというだけです。
ガン細胞が死ねば効果、
正常細胞が死ねば副作用、と言っているだけです。
体内に紛れも無い毒を投与するわけですからその苦しみは想像に絶するそうです。


延命は痛みや苦しみを和らげる為にモルヒネなどの鎮痛作用が強い薬を使います。
抗癌剤に比べれば少しの副作用で穏やかに余生を送ることが可能だそうですが
多用すれば効果時間が減り、最後は沈静と痛みを短時間に繰り返す事になるため
意識レベルを落として対処することになります。

苦しみながらも一日でも長く人生を刻み死ぬか、
苦しまずに短い間を生き自然のままに死ぬか、

どちらを選びますか?


僕は・・・分かりません。
どちらも人間らしいといえばらしい生き方ですし、どちらも正解で間違いに思えます。
いつか、僕にも選ばなければならない日がくるかもしれません。
その時、どちらを選ぶのか?・・・今は出ない答えです。


最後に、
どうか安らかに眠ってください小母さん、お疲れ様でした。